ヘタレ釣り師の奮闘記

９月１日から仕事で石垣島へ飛んだ。
会社の計らいで「有給もとってきたら？」という有難い言葉に甘えてきました。
工程２日の仕事が順調すぎて１日でおわった。
有給を４日とっていたのでこれで釣りができるのは５日になった。
私と石垣島の出会いは１２年前にマングローブ釣行から始まった。
そのときに初めて国内でGTを狙える事を知る。
それから五回GT釣行を計画したが、すべて台風に阻まれた。
そして今回６回目の釣行。
快晴☀
やっと出撃できる。
お世話になったのはアングラーズハイさん。
石垣島でGTをやる釣人で知らない人はいないだろう。
そこのキャプテンはカワハギからGTまで幅広く釣りをする。
釣りバカである。
そのうえ、トップ狂である。
元々岩手県出身でありながら、トップ狂であるため20数年前から石垣島に住まいを移したのだ。
そんなキャプテンとGTを狙えるだけでも刺激十分。

今回は１日半しか時間を押さえれなかった。
残りはすでに予約が入っているからだ。
半日は船長に釣り方をおしえてもらって、次の日で勝負である。
タックルはレンタルでルアーはカーペンター社のガンマを使わせてもらった。
240mm110gだ。
このスケールのルアーを操ったことはない。
キャストは投げ釣りの感じでなんとか合格の70mをとばせることができた。
本当は100ｍくらいは飛ばしたほうがいいのだが、この日は無風。
次にショートジャーク、ロングジャーク、ミックス、シェイクなどを伝授してもらった。
意外と思ったより易く会得できた。
気温は39度の無風無雲時折遠方で方降り（局地スコール）が見える。

ルアーを動かすだけで汗が吹き出る。
船長が言うにはいまは魚にも人間にもいちばん厳しいときらしい。
適水温は28度前後、この日は32度。
GTもベイト も活性が低く浮いてこないらしい。
この日から遡った２週間はGT一本上がっただけで半分は水柱すら上がらない日だったとか(^^;
初日の半日は反応なしのボウズでした。
そして翌日
朝７時に出船。
今日も無雲無風。
朝のうちは36度。正午には40度超えるとか。
この日も無反応のまま終了一時間前になった。
頭の中でこんなに素晴らしいロケーションで釣りがてきただけで良しとしないと。と勝手に終戦モード。
そのとき急に風がすこし出てきた。
鏡だった水面がすこし波が立った。
その時に私のルアー後方でモワァッ？とした。
次の瞬間水柱が立った。
GTらしき姿が反転した。
そしてハイスピードハイパワーで縦横無尽に泳ぎまわる。
私は過去に十キロ級の鰤を立て続けに三本あげても余力があった。
GTはそうはいかない。
ドラグの有り難みを思い知る。
珊瑚礁に走られるとラインブレイク。ゆえにドラグはｶﾞﾁｶﾞﾁ。
すべての衝撃は人間に返ってくるのだ。
ローカルルールでバーブレス使用のため、常にハイスピードで動くGTに留意しながらロッドにテンションがかかるようにしないといけない。
まさにキャスティング最高峰のターゲットである。
そしてやっとネットINしたのはGTではなく、近種のオニヒラアジ５キロでした。
５キロでこの引き？十キロなったらどんな引きするんだよ(^^;
船長いわく、カスミアジやオニヒラアジはまだかわいい、GTは同サイズでも段違いだとか…


GTではなかったが、ほっとした。
船長からすぐにキャスト命令。
風は止んだが、波が残っている。
２日かけての一番の変化。
20数年GTを追いかけた船長は確信していた。
また出ると！
そして先より大きい水柱が！
凄まじい引きと重みが襲ってくる。
初めは魚に合わせて体の向きをかえながら耐えることで精一杯。

しかし船長から激が飛ぶ
「ゆっくりしていたら針やルアーがGTに耐えきれず伸びたり壊れるよ！」
ロッドを股関にセットしたカップにいれて必死で巻いた。
暑さもあって途中に何回かふらっとしたが、なんとかネットIN！
今度は紛れなくGT！ロウニンアジである。
計ってみたら9キロとちょっと。十キロ足りない。
でも嬉しかった。
きっと俺は一生こいつを忘れないだろう。
釣り人生でこれから何度あるのだろう？自分が知らない引きを教えてくれる魚に出会うのは。
感動すら覚えた。

つづく